毛皮の季節
2008.09.30 (Tue)
今日は毛皮についてワタシが思っている事を書きます。
長くなるので見たい方だけ…。
自己紹介に年齢は書いてないけれど、モデルのエビちゃんとか見て”かわいい~”とか言う位の年齢です。(そろそろ言っちゃいけないギリギリ。)(元から言わないけど。)(=~=;)
だから、ファッション誌も見るし、見ればこの季節、”リアルファーが来る”とか、”一つは欲しいファーアイテム”だとかの文字が目に入ります。微妙に目が肥えちゃっている年頃で、良い服をついつい手に取ってしまっていた時期を過ぎ、今はあまり服に高いお金はかけなくなりました。やっぱり高い服はそれはそれでそれなりに、とても素敵で、素晴らしい。でも最近、『分不相応』という言葉をライアーは覚えたのでした。
10年弱(←ここ重要)前、回りの友達もみんな社会人になって、いい服が自分で買えるようになってきて、もちろんワタシもデパートなんかでしか服は買わないわけですよ。
もちろん流行のファーアイテムが夏の終わりくらいには店頭に並びだして、華やかに冬の到来を感じさせる。やっぱり、リアルファーとフェイクファーでは見た目も手触りも全然違う。人間は毛皮がないからなのか…人間が毛皮に惹かれる意味もわからない…わけではない。女ですからね、素敵な洋服を見るとときめいたりもしますわ。
きっかけがあった訳ではない。
昔から、絶対に毛皮は買わない、そう、誓っていたわけでもない。
でも、いつからか自分の中で決まっていた。
例えばそこを行くお嬢さん。お家では可愛い可愛いウサギを飼って写メ撮ったりなんかして可愛がっているのに、首に巻くのはラビットファーのマフラー。 ………おかしくないか?
いえね、本当に毛皮ってのは人間のエゴの酷い固まりでよくない事だと思うし、堂々と否定するべきだとは思います。する機会なんかないけど…(だってそんなファッションする友人がいない…)
ただ、頭ごなしに何にも考えずにそういうものを身につけている人を批判するつもりではまったくなくて。
もしも、動物なんか大嫌い!!って人がいて、全身毛皮だったら(それもある意味矛盾しているなぁ…)よくもまぁそこまで嫌いになれるな、とは思いますけど。(^~^;)
我が家は”猫”ですよ。猫っつたら三味線のイメージしかないですが…
ただ、ひとつ言えるのは、こうして一つの命と向き合って生活していて、今のワタシで言うならば、ガズーに恥じない人間で在りたいのです。
ウサギやイタチ、狐がさ、まる剥ぎにされて殺されるんですよ。
ただその毛皮のために。
動物が好きで、生き物とのふれあいを大切にしたいと思っているワタシが、気がついてしまったらもう、買う事はできない。
そんなワタシも、昔は意識していなかった時もあって、その時に買った服(コートのフード部分にリアルフォックスファーがついている)と小さなバックは大切に一生使うつもりだ。
バックは何のファーなのか分からないが、一度、ドックパークに行った時に”漁師さんの犬、シッパーキーのあいちゃん”がワタシのバックから離れなくなって、…犬って凄いな…って思った。シッパーキーは小型犬で、漁師さんと一緒に船に乗ってネズミとかを捕っていた犬です。
他にも、ジージャンにファーがついた服が流行った時に、ワタシも欲しくなったわけですよ。デパートに見に行ったら、理想の形の物が売っていて、ただ値段が高くて買おうか迷っていたら、そりゃ~店員さんは買ってもらうために色々アピールしますよね。「こちらのファーはリアルファーなので、とても手触りがいいんですよ~」「はぁ…」「フォックスなんですけど、シーズンが終ってクリーニングに出しますよね?そうするとフェイクファーは一度クリーニングするともう毛が寝てしまってボリュームがなくなってしまうんですけど、リアルファーは元にもどるんですよ~」「ほら、こうして、クリーニングの袋から出して、毛をこうやって、”起きてね~”ってやると、フォックスちゃんは起きるんです。」
「やっぱ買いません。」
「……………」
ごめんね店員さん。あなたが悪いんじゃないんだけど…
当時ワタシの家でのあだ名は”キツネちゃん”。
思えばこれがトドメだったかもしれない。
薄々、動物愛護だとか命だとか感じていたけど考えてはいなかったワタシに考えるきっかけを作った。
もう、バッグはクタクタだし、コートはヘニョへニョだけど、オババになっても使う。
この一着の為に、キツネがまる剥ぎにされて殺されてるんだ。
そもそもミンクやフォックスの高い毛皮を買えるような生活の人種じゃないけれど。
だけどワタシはワタシの身近な人には買って欲しくないと思っている。
生きて行くために、毛皮を着る北極とかで生活している人たち意外は。
できるなら、世の中毛皮を買う人に、その毛皮のコート一枚作るのに何匹のキツネが殺されたか、どんな行程で殺されたか、告知していただきたい。
人間は毛皮がない…でも、そのぶん、知恵はあるはず。
いつか毛皮の需要なんてなくなる世界になればいい。

猫は知っている
2008.09.28 (Sun)

とりあえず入ってすぐ仕事を放り出し「はわ~~~~僕、猫、大好きなんです~~~!!」
基本的にガズークスはお客さんはウエルカム。初対面でも大丈夫。
しかし玄関のみの人はダメらしい。その境目が微妙。
猫が好きか嫌いか、ではなく、猫の扱いが得意か苦手かでガズーは判断しているようだ。いくら猫が好きでも、扱いの下手な人にはあまり近寄らない。まだまだ子供だと思うが、意外としっかり人を見ている。人間に嫌な思いをさせられた事がないはずなのに、知っているのだなぁ…。
お兄さんの仕事をさんざん邪魔をしてニオイチェック。納得したらもう無視。
それでもやっぱり、
「デカイですね。何キロですか?今いくつ?どこまで大きくなるの?」
……そ…そんなかなぁ…?
でも、よかったね、ガズー。

「ぼく、もっと大きくなるよ」
「ええ~

しかし、ここ2日、一気に秋めいてしまった湘南。
涼しくなると、鎌倉あたりに遊びに行きたくなります。個人的には鎌倉は、秋が一番ステキな気がします。あ…でも…アジサイの時期もいいな……でもでも、やっぱり、美味しい食べ物も含めて、食欲の秋に。

「おかあちゃん、あったかいとこ 見っけた」
DSをやりながらそのまま寝てしまった相方の股の間、発見。
ガズーはそんなに寒くないはず。
事実、昼間はいつもの涼しい洗濯機前で寝ていた。たしかに一瞬で、しばらくすると自分のベッドで寝ていたが、人肌恋しくなるほどではないはず。
相方は、暑くなって起きた。
だってまだ、こんな格好で寝たり、丸まったり、上手に寝れていない。

「…………………」
目は半目だが、意識はない。
涼しい所を見つけるのは今年でかなり上手になったが、暖かい所はまだまだ見つけるのが下手。いつの日かガズーに(暖かい所、涼しい所を)聞く事はあるのだろうか。
ごんぎつねに会いに
2008.09.27 (Sat)

今日は、彼岸花を見に 茅ヶ崎と藤沢の間、小出川沿いに行って来ました。
昔から彼岸花が好きで、最近やっと群生しているこの場所を知ったので。

海のイメージの湘南ですが、神奈川の良い所は一歩入れば山や農村の世界が。一歩出れば横浜が。(ちなみに先日は母と 横浜赤煉瓦倉庫&神奈川県立歴史博物館に行ってきました。絵画展「五姓田の全て」を見に。)
彼岸花のイメージは、『新見南吉』の『ごんぎつね』で、ごんぎつねが彼岸花の咲き乱れる中を歩く絵があったので。母が、その絵本をとても大切にしていて、その印象がとても強く残っていたから。
もちろん、母はその絵本をくれなかったので、自分で探して買って大切に持っている。『黒井健』さんの絵だ。ワタシが昔大好きだったアーティスト(歌手)が、ある雑誌でたくさん絵本を紹介していた。歌手というのはたくさんの言葉を紡ぎ出す仕事だが、その人は小難しい本よりも、絵本の中にたくさんの大切な言葉や思いが入っていると教えてくれた。ワタシがその時持っていた絵本は「ごんぎつね」だけだったが、それ以来少しずつ絵本が増えている。
しかし、「ごんはいるかな?」なんて思いながら歩いていたら、前から来たのは立派な「秋田犬」だった。(天敵やんけ)
ついでに言うと、両脇の畑にはキレイな稲穂が風に揺られていて、定期的に鳥避けの鉄砲の音が鳴り響く。それがもう…怖くて怖くて。

それでもやっぱりキレイだった。
ちなみにお昼は近所の『ぐるぐるダイニング』へ。
いつもおいしい小笠原の食材を使ったお料理が楽しめる。良いものを食べたい時に行く。

ローストポークサラダ
ちょう美味しかった。

スペイン地鶏ロースト グレイビーソース
骨までしゃぶりつくせ!!!
最近のうちら人間が必ずしている儀式は、お留守番させて帰ったら、ガズーが喉をグルグル言わせるまでとにかく玄関入ったらすぐなで回す事。
許してねガズー

「イヤダ!!!!」
嘘つけ…すぐゴロゴロ言っちゃうくせに…
風の猫
2008.09.25 (Thu)

「!!」
今日は風が強い。
風の日の猫は忙しい。
匂いや音や風で揺れるカーテンや、そんな色んな物が忙しくさせる。

「眠たいのに眠れないに」
「今日は、猫バスの運動会なんだよ」
「そりは僕は参加しなくてもいいとですか?」
もう、秋の風。秋の空。
そろそろガズーと一緒に寝たい相方。しかしまだガズーは自分のベッドで寝たり、床で寝たり。それにしても、床で寝るのも決まった場所があって、何処でも寝るわけではない。最近の困ったガズーの好きな寝場所は、『トイレ』だ。
ただでさえクイックルワイパーみたいな毛並みなのに…トイレ掃除はしているが、何処になにが飛んでいる事やら。(ー~ー;)
少し前までは洗濯機の前がブームで、その時はガズーに洗剤のいいにおいがついてフローラルな猫であったのに。そのうちアンモニア臭がし出したらどうしよう…しかもトイレで寝る以上、トイレのドアは開けっ放し。だれかお客さんが来るわけでもないからいいものの、その癖がワタシについてしまって、ある時に開けっ放しで入ってしまいそうだ。そしてそんな事件を必ずしてしまうタイプなのだ。
びゅおおお~~っ!!

「っ!!!!」
本当に忙しそうだねえ…
しかし、相方が帰って来たら、安心したのか外のチェックは止めた。
ガズーなりに自分のテリトリーは守ろうと思っているのかもしれない。
いつかもっと大きなテリトリーにしてやるぞガズー!!
花屋にお使い
2008.09.24 (Wed)
先日、相方のママンとおばあちゃまに花をプレゼントした。ママンの誕生日と遅ればせながら敬老の日の贈り物だ。かわいい小さめの花束にして。

カワイイ

近所にある、小さな花屋で作ってもらった。お店の名前を忘れてしまったのだが、今まで何度か利用した事のあるお店で、相方は昔からよくワタシへの花束はここで作ってもらっていたらしい。
小さな街にある、小さなお店で、目立つようなオシャレな店ではないが地元人には欠かせない花屋さんである。
もちろん、湘南にはカワイイオシャレな花屋もたくさんある。
店の外観というのも花屋は大切かもしれない。
こんなライアー、昔、花屋でアルバイトをしていた事がある。母の日の為の短期のバイトだったけれど、とりあえず小さい頃からの夢は一つ一つ叶えよう作戦。あいにくワタシのバイトした花屋は少し大きめの花屋で、従業員の人が皆なぜか暗かった印象が…。仕事はとても楽しかったが、ほとんど花には触らせてもらえず、水をあげるだけだったけど。
花屋という仕事も常に勉強が必要で、流行の花や、アレンジメントなんかがあって、言ってしまえば人生生涯勉強なんだなぁと。それを怠った人は老いて行くだけなのだ。
ワタシがアルバイトをしていた時は、そんな花束すら見せてはもらえずに終ったので、いったい今になってどんな花屋だったのかすらよくわからない。
とにかく、今回花束を作ってもらった花屋は、色んな意味で妄想をかき立てるのがいい。
アレンジメントの花束を作ってくれるのは男性従業員。しかもおそらく兄弟であろう、同じ顔したお兄さんが2人、せっせと作ってくれる。接客したりレジしたりする女性従業員2人は兄弟のおくさんだろう。 たぶん。
しかもお兄さん2人とも、がっしりしたかなりのイカツイ体型&風貌。
ハッキリ言って、初めて行った時は、「うわ…だ…大丈夫なの…?」って思うくらいミスマッチなお兄さんなのだ。
そこらかこんなカワイイ花束が…。
デッカい身体に小さい花束持って 「こんな感じでよろしいでしょうか?」。
いいっ… ナイスキャラ。
想像以上に繊細な花束ができあがりました。
毎年ワタシの誕生日には花束を欠かさない相方。いえね、ノロケているわけではなく。日本の男性の方々に、花束を女性にプレゼントする事を促進していきたい。男の人が花束を持って歩いている姿はとても素敵。今日、退社したのかしら…?なんて思えるおじさまが大きな花束を恥ずかしそうに抱えて歩く姿は、思わずストーカー。いいっ…
相方は、ワタシが薔薇が好きなので必ず薔薇の花束に。
皆さんが容易に想像するような薔薇の花束を貰った事もあるけれど、くすんだ色の薔薇が好きなので、変わった色合いの花束が多い。今年いただいた花束は、いつもと違うお店で作ってもらったらしいが、とてもオシャレな花束だった。
数年前、どうしても『ブルームーン』と言う、青い薔薇の花束をワタシにプレゼントしたかった相方。
しかし、『ブルームーン』はまだまだ切り花としてはあんまり流通しておらず、それでもどうしても『ブルームーン』がよかった相方は、ワタシに”鉢植え”でプレゼントしたのでありました。
それも、ワタシは仕事仲間と飲んでいて、ベロンベロンに酔っぱらっていた場に持ち込むという………
今ではその『ブルームーン』の株はワタシの実家の庭でギュンギュン成長し、青い花が出なくなってしまった程だ。
次は『テディイベア』って薔薇を頼むね。相方。

「ふんごおおお~~

ええ~~っ と…通れないじゃんか…

花より団子だね
雨の猫
2008.09.22 (Mon)

ずどどどどどどっ!!バフンバフン!!ずざざっっズルっ(←滑った)ドシン!!(←転んだ)がっしゃーーん!!(←棚の上のティッシュケースを落とす)
………あの噂は…嘘??
確かに実家の猫は、雨の日は外のパトロールが出来なくて、よく寝ていた気がする。
ガズーの1日のだいたいのスケジュールは、日中はほとんど寝ているようだ。しかし、雨が降った週末、いつも寝ている真っ昼間に運動会が始まった。相方はソファの上で縮こまって避難。無我夢中のその走りは油断すると二次災害が起こるからだ。一緒に遊べばいいのかというとそういう訳でもなく、とにかく走って遊ぶ。
ワタシは、いわゆる猫の”馬鹿っ走り”が好きだ。
だいたいワタシ達が朝起きて、相方を送り出すと始まるそれは、なんだか今日も生きてる喜びみたいなのが全身で現れているようで好きなのだ。
「走るの楽しい! 今日も元気だ! ご飯がおいしい! お天道様出てる!」
そんな意味。
放っておいても一人で楽しそうだ。
いつもガズーに大事な事を教えてもらいながら朝を迎える。

「雨じゃあきょおは鳥がこないんだお」
ガズーが切なそうな顔をするのは、家に遊びに来る野良ちゃんが帰ってしまった時だ。
王道ですが何か
2008.09.21 (Sun)
ハッキリ言って母のクローン。同じ顔が二つ。しかもワタシの妹までいるもんだから、同じ顔がワタシも入れて5人。怖っ……

「見上げれば 同じ顔!!!! かなりショッキングに」
もちろん、ガズーは間違ったりはしない。
簡単に言葉悪く言えば、ババアが2人も3人も集まればそりゃも~~~~!!!あっちからこっちから質問なのか独り言なのかなんなのか。でもね、オバサンだからじゃないの。まったく同じ光景、女子高生の頃からなのね。女って生き物は。
「あらステキなソファ!何処で買ったの?!」
「えっと…横浜の」
「ここって家賃いくら?」
「あ…家賃は」
「ねえちゃん ガズーまた太った?」
「太ってない! あの、家賃は」
「この家具はセットで買ったの?」
「あ、違うよ」
「ゆうなの動画見る?」
「うん見る」
「これくらいの間取りがいいわねぇ」
「駐車場代はいくら?」
「えーと…」
「私もだんな置いてこれくらいの部屋借りたいわ~」
「この本棚?素敵ねぇ、これもセット?」
「だからセットじゃなくて」
「あのね、ゆうながね、」
「あらっこのお茶おいしいわ~」
「ただの水出し緑茶だよ」
「どこのメーカー?」
「薬局」
「そいでね、このケーキは」
「そっちのソファも良いけどこっちのソファもいいわね」
「猫ってどう抱くの?」
「猫は…」
「猫ってひっかくでしょ~?」
「だああああああっっっっっっ!!!ひっかかないよ」
この会話、1~2分の出来事だって空気、伝わるかな?

「す……す…すごいのら…」
お土産にケーキを頂きました。

大変、美味しゅうございました。辻堂のイタリアンレストランのケーキです。
ガズーはそのケーキの袋を頂きました。

「いいっ…

ま、確実に入りきってないけどね。

「入ってます!!ノックして下さい!!」
「あ…すいません」
自分の体格も、体重も、何も考えた事のないガズー。紙袋の嫌いな猫はいない。
てか…そういうのに入れられて捨てられていたのになぁ。あの頃は3匹が袋の奥底でうずくまっていたのに。だいぶはみ出ている…
しかし、次の日には袋に見向きもしなくなりましたとさ。ブーム去るのが早い事。
秋刀魚初体験
2008.09.20 (Sat)

こう言っちゃなんだが、我が家では机の上に乗っちゃいけないというしつけはしていない。人間の食べ物を欲しがっちゃいけないというしつけもしていない。
なぜなら、ガズーはむやみに欲しがらないし、別に机の上に乗られても困らないからだ。
本当はいけないんだろうし、なんかそういうしつけをきちんとする人にはきちんとした理由があるんだろうけど、我が家ではいけない理由がないからだ。

「ふんふん はじめて嗅ぐにおいです」
別にこのまま放っておいても食べたりしないので。
確実に目測を誤って、秋刀魚が皿からかなりはみ出している。まったくかっこ良くない。

「とっても いいにおい」
じいいいいい……っ

じいいいいいいいいい………っ
真剣な眼差し。
この後相方は塩抜きした秋刀魚をガズーにおすそ分け。
”ちょうだい”とも何とも言わないガズー。しかし、何かに負ける相方。ワタシからは確実に貰えない事を知っているガズー。なのでワタシのお皿はのぞきもしない。

「……………」
シャケでも同じ。
でも本当は、アジの開きが一番好き。
マイペース
2008.09.19 (Fri)

「妖気を感じるに」
「妖気でなくて デコに何かついてるよ」

「ムッ むおおおおっ」
例えばどれくらいガズーがどんくさいかというと、コレくらい。
そのどんくささがまたカワイイのだが、それにしてもどんくさい。飼い主に似るとはよく言ったもので、うちらにそっくり。テンポが鈍い。(反応が鈍いのではなく、反応に返すのが遅い。)ライアーなんかは、よく、仲の良い友人なんかと出かけると、歩くのも鈍い、なにか支度するのも鈍い。頑張って人並み。だからいつも内心焦って支度する。だから本当に鈍いのはあまり知らせていない(というか、知っているかもしれないが迷惑はかけて…ない…と…思う…多分。)。化粧するのも鈍い。たいした化粧じゃないくせに。だからだろうか。友人より疲れるのが早いのは。無意識に焦っているもんだから、人より無駄なカロリー消費をしているのだろう。痩せないけど。それでも頑張っているつもりでも遅いから、とりあえず”私マイペースだしぃ~~~”オーラを出す。たいていそれなら許してもらえるから。”マイペース”っつー言葉は便利だ。それが直接にも遅い事が良い事とは言っていないとは思うが、良い事みたいな雰囲気。だから、”鈍い”んじゃなく”マイペース”。
ガズーは「カワイイ~」ってなるが、(いや、猫にしては問題だぞ。犬ならカワイイものを。)人間はそうはいかない。いくら新垣結衣にそっくりなワタシでも。戸田恵梨香でもいいな…。あっ殺しにくるなら楽な方法にして!!
人間は鈍いと生きにくい。特に今の世の中は。
アンテナは常に張っているので、キャッチする心は敏感なくせに、処理能力が追いつかない。(笑)どっかに工場とかあって、修理できないだろうか。このボンコツ。必死に情報処理してる矢先に次から次へと情報が入って来て、何が自分にとって必要か、不必要か後半入り乱れ。だから一旦閉鎖される。そんな時にだいたい奇襲攻撃に合うわけですよ。あっけなく壊滅。ゆえに、マイペース。
ライアーの場合、マイペースではなく、ただのバカ。(笑)

「それでも生きていけるのにゃ」
「そうなのよ!!意外とチョロイもんよ!!人生。」
そりゃ~人より少し鈍いけど、ゆっくり時間をかけて考える。そして皆がもう既にまったく違う話で盛り上がっていても、例え数ヶ月過ぎてしまっていても、きちんと意見は言うようにしている。
人からよく、「思った事はハッキリ言った方がいい」と言われるが、それでよかったためしがない。すごいなぁ~そうやって生きている人は。
だからワタシは時間をかけてもゆっくり行こう。
ガズーだってほら、ゆっくりなんだから。

あのさぁ、お腹を出して寝るって事は、安心してるって証拠だとわかってはいます。そして、他の飼い猫ちゃん達だってやるって知っているし、有名なブログのニャンコちゃんだってやるみたいです。
でもね、ガズークスさん。
貴方のそのお腹出しの爆睡ポーズは、どうしても、
可愛くないの。
夜の新橋の駅前によくいる人みたい。
マイペースも場合による。
秋晴れのガズー
2008.09.16 (Tue)

「晴れた」
ライアーは雨が好き。そして冬が好き。
確実に涼しくなってきている今日。今年は各地でゲリラ豪雨やカミナリで被害が出ているというのに、湘南はぽっかり天候に無視されているかのように、あまりヒドい雨は降らなかった。
ガズーも、人生初のカミナリ体験をした。花火大会も体験した。

「なっっ?! なに?なにの音??!!」
近所のお祭りで数発打ち上げられた花火には、オドオド。
さすがに今年多かったカミナリには慣れたもよう。

夏直前の海の写真。海の家が作られている。鉄板焼き「pops」からの景色。そろそろお店も空いてきただろうか。湘南の海沿いのお店の売り上げは、季節によってかなり差がある。やっぱり秋から冬の湘南は少し侘しい雰囲気が漂うが、それがいいので。
今はもう、一足お先に寂しい海になっている。

ちなみにワタシはコレが好き。
オシャレなお店だけど、ほぼ部屋着でも行ける所がこういった地元のお店の魅力だろうか。だからたまに他のお店でもそうだが、雑誌やTVで取り上げられて有名になっているのを知らず、フラっと入って、おそらくドライブがてら来店された都内とかのカップルやマダムに申し訳ないと思ってしまう事がある。どうぞ、湘南のカフェやレストランに来店の際は、気を抜いて、来てください。

「ちょっと涼しいに かあちゃん窓お掃除するニン」
「そ…そうね~」(=~=;)
「そ、それより、はみ毛、切ろうかね?」
「おそとが見えにくいデス ぼくのこのクイックルワイパー新型で拭くですか」
「いやいや!毛だし!」
ガスーは、ふと床に落ちているホコリを匂いをチェックしたついでに食べちゃったりする。(何の為の匂いチェックだ!)だから、部屋は掃除機とクイックルとモップでまめに(?)掃除しているつもり。
まだ台風が来るかも…そう思うと、いつ窓を拭いたらいいやらタイミングが。そう、洗車すると雨が降るタイプですから。
BBQの極意
2008.09.14 (Sun)
場所は横浜 上郷 『杜の家』。
一歩入ったそこは、横浜とは思えないほど山の森の中。
毎年BBQを行うメンバーでの開催。歳を重ねる毎に仕事やらなんやらでなかなか全員の予定を合わせるのは難しくはなってきたが、なんとか毎年集まって開催することができている。
昨年までは、横浜 金沢八景 野島の野島公園にて開催してきたBBQ、今年は予定の変更などが重なり、場所を変更しての決行になり。

とてもキレイな施設でございました。
”野島”の施設も、思い入れが深く、好きなのだけれど。
炊事場とかまどが近い事、机や椅子など、設備がキレイに整っている事が便利で、なにより女性にとって重要なトイレが近く掃除が行き届いていたのが一番。後はやはり、日陰、でしょうか。
野島の場合、かまどの場所によってかなり当たり外れがあるので、炎天下にさらされる、なんて事も。ここはくじで割り当てられた場所、一通り見回しても外れはなさそう。なにより屋根があるので、急な雨なんかもなんとか乗り切れそう。
BBQ会場の他にも温泉施設、宿泊施設なんかもあって、かなり楽しめる予感。散策路なんかもあるんだろうけど、止まりじゃない人(BBQの場合、時間制限があるので)はゆっくり遊ぶ方法を今後実験を重ねたいと思った。
環状四号線は湘南人はなにかと使う事もある道路だけど、鎌倉 朝比奈~横浜 方面はうちらは”うとい”。友人によってテリトリーが少しずつ違うので発見があり。まだまだ面白い所はあるぞ湘南!!

BBQと言えば 『肉』!!!!
肉と言えば…今回は 茅ヶ崎 寒川 焼き肉店『ざんまい』の肉。
遠方からも食べにくるお客さんがいるそうな。
地元のうちらには、逆にいつもいつもいつも混んでるのでかなり縁遠い店…

毎年少しずつレベルアップしているアウトドア術。(と、言うか、約一名の女性が一人レベルアップしている。)うちらは見てるだけ。 (’▽’;))))たいして役に立たないライアー。
今年ははんごうでました。
完璧です。
おこげまであと少し。おこげ取り合い。

「月が~出たで~た~月が~あ出た~あよいよい」
嘘です。爆睡中のガズーです。
まだまだ日中は暑い日もあるけれど、確実に秋の気配が。
秋はいつも一瞬で過ぎてしまうから、早めに秋の計画を立てよう。
Happy Birthday
2008.09.11 (Thu)
ゆうなは遠くにいるので会えないが、約束どうりむぎ家と誕生日パーティーを開くことに。
ええ、ええ、親バカですよ。自分でもアホかと思いますよ。うるさいですよ。自分がこんな人間だなんて初めて知ったよ。
作っちゃったよ。

あはっ…あはははは………はぁ…
作ってきちゃったよ。

あはははははは!!!!
『モンプチ マグロ味の上に マタタビ粉をかけ、シラスにてコーティング、桜えびトッピング』
ケーキはむぎの飼い主さんの力作。最高でしょ?!
あれから1年。無事に元気にここまで大きくなりました。ガズーのおかげで、こうしてライアーと相方にも新しく友達が出来たり、自分でも思ってもいなかったくらいガズークスにこんなにも未知数の愛情が産まれるなんて、そんな新しい自分を発見したり。毎日が新しい事ばかり。
家を留守にする事もある。ひとりぼっちにさせてしまう事もある。疲れていて遊んであげない時、イライラしてかまってあげれない時、おいしくないご飯が出る時。
ガズークスはたくさん我慢しているね。
我慢、させてしまっているんだね。
人間の言葉は喋れないけど、いつか喋れるようになるってガズーは思っているね。
母ちゃんもそう思う。
母ちゃんの実家のポルおばちゃんとカツおじちゃんは人間語、話せるよ。
いつも良い子で、のんびりしていて、ちょっとどんくさいガズークスが大好きです。
父ちゃん母ちゃんの所に来てくれてありがとう。
ガズークスが、悲しい思いをしないように、父ちゃんと母ちゃんは生きています。
ガズークスが、寂しい思いをしないように、父ちゃんと母ちゃんは頑張ります。
これからも、たくさんたくさん、楽しい事、しようね。
化け猫になって、尻尾が2本、生えて来るまで一緒にいてね。


むぎの飼い主さんからはカワイイハロウィングッズいただきました☆

私たちからは、ガズーとむぎ、色違いのお揃いのネクタイ首輪。むぎ、似合いすぎ。

HAPPY BIRTHDAY GAZOOCS!!!! I LOVE YOU!!!!!
生い立ち後半
2008.09.09 (Tue)
先生の見方では生後10日ほどではないかという事だった。やはり、先生も同じく、飼い猫の子供であろうとの事。健康状態はきわめて良好で、耳ダニやノミ、ダニはいなかった。
と言う事は、飼い猫が子供を産んでしまって面倒が見れないから、まだ乳離れもしていない時期に引き離し捨てた、と、言う事?つい数時間前まで母猫と一緒だったはずのそのキレイな子猫達。親猫はきっと探しているに違いない。どんな思いで、人間はこの子達を紙袋に入れたのか。どんな思いでその親猫を見ているのか。ワタシには、保護活動をしている方々のような、立派な意思や確固たる論理は持ち合わせていない。こんな事言ったら怒られてしまうかもしれない。でも、否定する意味ではまったくない。ワタシは、野良は野良の幸せがあるんじゃないかと思ってしまう。人間に庇護されるだけが猫の幸せなのかは猫に聞かなければわからない。もちろん、全ての猫が幸せであってほしいし、そうあるべきで、ましてや人間からの虐待などもってのほかだと思っている。上手く言えないけれど、だから、ワタシには全ての猫や犬を救おう、などと思う資格すら持てないけれど、自分にできる事をしたいと思った。
今でも、ペットショップやブリーダーさんなどで血統書付きの猫とかを飼ってみたい憧れは、ないと言えば嘘になる。そりゃ~素敵だもの。
でも、ワタシには今はもうそれはできない。
里親サイトで選ぶ行為もどこか腰が引けてしまう。
とても大事な事なのに、残酷さと紙一重なのだ、出会いとは。
それくらい、ガズークス達との出会いは強烈だった。
同じ位、ペットショップの鏡越しだろうが、里親サイトだろうが、運命を感じる子に、いつか会えるかもしれない。
まだまだミルクの時期の子猫3匹、ライアー母と妹は哺乳瓶で育ててくれた。
その当時から3匹の性格は変わってないと思われる。
一方、ワタシは貰ってくれる、里親探しに悩んでいた。
色々な方法がある中で、ワタシはそれでもどうしても、自分が直接会ってゆっくり話ができて、信用できる人がよかった。自分の足で探したかった。ガズークスを飼いだして、もう一匹、と考えるようになって里親サイトをよく見るようになってからいかに厳しい条件がある事を初めて知った。ワタシはとにかく、自分が信用出来る人、これが大前提でしかなかったからだ。
里親探しと平行して、自分たちの事も考えなくてはいけなかった。
犬をどうするか、知り合いのドックトレーナーさんに相談したり、相方のご両親とも話をしたり。結論として答えを犬自身が出してしまっているのに、やはり長年可愛がってきた相方が答えを直視するまでに時間がかかった。そんな相方と猫の里親をどうしようか、なんて話は出来なかった。
でも、ワタシは、初めて道ばたで紙袋をのぞいた瞬間から、ガズークスがワタシの子になるって分かっていた。そして相方はそんなワタシを見抜いていた。
里親探しは、出だし難航したものの、一瞬にしてすんなり決まった。
ワタシが出した条件は3つだけ。
ワタシが信用できる人。
譲渡以降、生涯連絡が途絶える事なく状況がわかる人。
猫を望み、愛してくれる人。
こんなん里親活動してる人が見たらワタシが殺されるよ…。そう、当のうちらが、里親のタブー、家族形態ではない事が問題なのだ。と、言っても、もう、そこらへんの夫婦より長く付き合っているわけで、後は法律として結婚するだけなんだけど…。法律って重要なんだ…って初めて知ったというか。インターネットとかで募集する人は当然だよなぁと、自分は甘かったのか最近思う。それは自分が里親を探したずっと後に知った事なのでどうしようもないが、それでもワタシの選んだ人は間違えていなかったと思う。
どんなに条件がよくても、3年後5年後には連絡もなくなる可能性のある相手は嫌だったのだ。
ワタシのなっとくの行く人が見つかり、お断りした人もいた。
一人は妹の彼氏。ゆうなの写真を見た瞬間にもう二度と忘れられなくなってしまった、との事だった。
収入もあり、仕事の合間を抜け出してはお昼に家に帰りゆうなとランチをするような、猫と本気でケンカをするような、でも結局尻に惹かれているような人。何よりゆうなを育てた妹が選んだ人だ。何も言う事は無い。
もう一人は友達の紹介で今回出会ったカップル。(ここも法的にはアウト=!!だからこその出会い。)この2人は猫が欲しくて、ずっと出会いを待っていた。一度もむぎに会わずしてキャリーバックを買ったり、暴走した。2人とも生き物の飼育経験もあり、それ以前に溢れすぎる無償の愛があった。
ワタシは間違えていなかったと思う。
ゆうなも、むぎも、大切に愛されて育っている。
どんなに厳しい条件を出したってこんなに愛してくれる人は条件では量れない。
望まれて、そうなるように、運命は回りめぐりあったと思う。
いや、出会いは運命だったと思う。
でも、その後の事は、ワタシがこうなるように力技で切り開いた。
だってそれが一番いいと思ったから。
全てが運命で片付けられることではなく。
時に理想の未来に近づくために、道を希望の道に向くように捩じ曲げることも必要だ。
あの瞬間、ワタシは未来が見えていた。
ゆうなの顔もむぎの顔も…
今、ガズークスが側にいることも。
明日で1年。

生い立ち
2008.09.09 (Tue)
今日は生い立ちについてちょっと書こうと思う。
昨年春、ライアーと相方は、そろそろ結婚に向けて準備を始めた。あんまり長く付き合ったもんだから、どういういきさつで事が進んだかよく覚えてないが、とにかく部屋を見つけた。
実家でライアーは猫を、相方は犬を飼っていた。相方の犬は、どうしても相方が飼いたくてやっと飼ったゴールデンレトリバーで、相方は大事に育てて来た。そのため、相方は犬を連れて来る前提で部屋を見つけた。ライアーは猫を連れて来たかったが、猫は家につく生き物、そしてもう高齢の猫の事も考え、諦めた。ものすごく不安で、辛く、悲しかった。でも相方が犬を飼った数年前から解っていた事だとも思う。
そんなこんなでペット可の物件(しかも大型犬)をなんとか見つけ、秋に引っ越しにこぎ着けた。
そして、引っ越し初日、色々と想定していた不安要素はすべて現実になった。
相方の犬が不安になり、夜中に鳴き出したのだ。当然、いきなり飼い主の理由から環境が変わったのだ、それに慣れるまでには時間がかかるだろうと思ってはいた。詳細はここでは今、省くが、結局引っ越しの次の日に犬は実家に戻る事となる。(誤解していただきたくないのだが、色々な人と相談し、犬にとって一番ベストな方法、環境、を考え、結局最後には犬自身が実家に戻る事を選んだと思う。)また、そんな犬の話はいつか。(現在、実家にて自由気ままに生活してる。ついでに太ってしまった。)
犬を不安にさせた事、小さな頃から見て来ただけのワタシでは犬にとって何の力にもなれない事、相方の先をふまえてのしつけ不足、そういったトラブルや犬の不安要素への予測対応準備が出来ていなかった事などで、一人きりのワタシはパニックになった。泣いてはいけないと思いつつ、自分が一番不安なのに、泣いているワタシをどう慰めようかとあわてる犬を見ては涙が止まらなかった。
引っ越し二日目、相方のお父さんが飛んで来てくれた。
ボロボロになっているワタシを優しく許してくれた。
当の犬は、真実の”リーダー”のお迎えにハイテンション。涙も止まるわ。
前日から飲まず食わずだったワタシと犬を連れて相方の実家に一旦帰る事になった。
そんな帰り道。
そこは民家と小さな畑の間を通る道で、車は1台通れる位の道なのだが、車通りがけっこうあり、ギリギリで車がすれ違うような事がある所だった。
ワタシと相方のお父さん、そして犬。3人でとぼとぼとその道を歩いていると、相方のお父さんが気がついた。
「ん…… 何だ?死体か…?」
そこには畑の横にある垣根の下に乱雑に捨てられた紙袋が一つ。
「ちょっと見てみて。」
お父さんは怖がって見てくれなかった。(=▽=;)!!
車がすれ違うのに避ければ簡単に潰されてしまう所、
そんな場所に捨てられていた紙袋の中に ガズークスとゆうなとむぎはいた。
紙袋は糞尿で汚れ、持ち上げると簡単に破れてしまった。
親猫が来るのを静かに固まって待っていた子猫達は危険を察し、必死に親猫を呼んだ。
ワタシ「生きてる!!」
相方父「なんだ?猫か?たぬきか?」
ワタシ「猫………かける…3…」
相方父「なっなに?! さん?!」
すぐに捨てられてまだ数時間しか経っていないとわかった。おそらく飼い猫の子供だと思う。
それくらい、顔はキレイに舐めてもらっていたし、耳もキレイだった。とにかく3匹とも元気だったのだ。
何も言葉を交わさず、ワタシと相方のお父さんは子猫を連れて帰った。
そこにどんな会話が必要だろうか。
相方の実家に帰ってしばらく、相方父は怒りが沸点に達し、子猫を捨てたどこの誰だかわからない人間に対しやり場のない怒りを誰に言うんでもなく言っていた。
ちなみに犬は家に帰った喜びと子猫でさらにハイテンション。涙も枯れるわ。
こういう追いつめられた土壇場に急激に冷静になるライアー。
帰り際、犬には「また遊ぼうね~」とサラリと言われた。その足で車に乗り換え、ライアーの実家に直行。子猫を24時間態勢で面倒見れるのはここしかないと判断したのだ。一旦実家に行き、車を乗り換え動物病院へ。
その段階ではまだ猫を飼うなんて考えてもいなかったし、先の事はなにも見えていなかった。
だだ、とにかく、目の前の命だけは、自分にかかっているという事だけわかっていた。
結果、母と妹にはものすごい迷惑と苦労をかけた事になってしまったが、ワタシの判断は正しかったと思う。
病院の先生は言った。
「もちろん、この子達の里親を探す事も、色々な出来る事は協力します。
ただね、 この子達は、アナタを選んだから今、ここにいるんです。その事も踏まえて、この子達の未来を考えてあげて下さい。」
わ……わかってる。わかってるから先生!!今、もう、これ以上ワタシを追いつめないで。もう、ただでさえボロボロでいつ涙落ちるかわかんないんだから。
犬の事、自分の事、なんもかんも、ふがいなさで死にそうなくらい悔しくて恥ずかしいんだよ今!!
そんなワタシにこんな小さな命とまた向き合えるのか、わかんない。
「わ……かりました…」
返事するのがやっとだった。

生後1ヶ月 位のガズークス (だったと思う。嘘みたい。)(笑)
長くなったので二部構成にします。
嵐の後に
2008.09.08 (Mon)
2日目の夜にむぎの飼い主さんがお迎えに来ました。

「おやじぃ お帰り~~!!」
やっぱりどんなに慣れていたって本物の飼い主さんにはかないません。
ガズーは薄々むぎの帰る事を察して寂しそうな背中。


楽しかった時間はあっという間。
あんまり楽しそうなガズーを見ると、つい 「やっぱり…もう一匹…」なんて考えてしまう。
どんなに大事にしたって、どんなにたくさん遊んであげたって、猫は猫どうしの世界にはかなわない。今回は帰りにガズーが使わなくなった小さいキャットタワーをむぎにあげた。これでお留守番の時もガズーとの戦いのイメージトレーニングをするがよい。
しかし今回、むぎの嫌いなもの発見。
それは

蛇の”サファイヤちゃん”
先日の旅行の”伊豆バイオパーク”にて相方に買って貰ったお土産。カワイイ…。
これ、ガズークスは、自分へのお土産と勘違いしてキックやパンチをして遊ぶくらいお気に入りなのだが、どうやらむぎは蛇が嫌いらしい。
むぎも遊ぶかね?と見せたらまぁ!!
そりゃもう、どえりゃ~~~怒った怒った。(*▽*)!!!
面白いから車に乗せている、さらにデカイ蛇のぬいぐるみ、”エリザベスちゃん”も見せてみた。
(すいません、基本、ぬいぐるみには皆名前を付けますワタシ。)

「………………!!!!」
果敢にも挑む体勢のむぎ。
これでちょっとでも蛇が動こうもんなら、3mは飛びます。

「帰っちゃうの?」
「うん!!帰る!!」
むぎはおうちがそりゃ一番。
帰れると思うとキャリーもすんなり入る。一方ガズーはしょんぼり。「また来る?」

「また来る!!」
と、いうか10日にまた来る。
お泊まり会
2008.09.06 (Sat)
むぎのお泊まりも今回で3回目。
お互いの飼い主ももう慣れたもんです。当のガズー&むぎも慣れたもんです。

「よろしくお願いしやす」
むぎがお泊まりに来る際持って来る物は、入って来るキャリー以外に トイレ、お皿×2、ベッド、ご飯、オモチャ。

「うひょひょひょひょ」
とりあえずあるものひっつかんで持ってきました!!って感じがたまらない。
毎回バリエーションも増え、量も増え、飼い主さんのむぎへの愛を感じる瞬間でもあります。
新しいもの好きなガズーは嬉しくってしょうがない。でも結局、二匹で”喧嘩ごっこ”に夢中になってオモチャなんか目にも入らなくなる。
ご飯は、むぎはph値を下げる専用の病院食なので、ご飯の時は大変。むぎはいつも同じご飯だからガズーのご飯が食べたい。ガズーは新しい物が好きだからむぎのご飯が食べたい。

こうして2匹一緒に遊んでいるとよく、2匹の性格の対比がよくわかる。

むぎは繊細で用心深く、その分気が強い。とっても猫らしい、個人的にワタシの大好きなタイプの猫だ。もうこの歳にしてハッキリとした自分なりの考えを持っているようだ。そして何よりよく喋る。不満や独り言をブツブツ言っている。

一方ガズークスは、おおざっぱでおおらか、心底、ホンッ…当に優しい。どんくさいとも言う。のんびりしていると言うか。あまり猫っぽくないかもしれない。マイペースでスローリー。
例えば、むぎが我が家にある蛇のぬいぐるみ(サファイヤちゃん)をけしかけられパニックになった時、ガズークスは慌ててむぎを慰めに行くお兄ちゃん。
家に遊びに来る野良猫ちゃんは、ガズークスはお友達だと思っているが、むぎはテリトリーを犯す侵入者。順応性も高く、用心深い、むぎは立派なにゃんである。
性格の位置づけは、産まれ持ったものと育った環境と両方の要因が作用するとは思うが、こうも違うと面白い。もう1匹、妹の”ゆうな”が混ざればパニックだろう。さすがの雌猫、”超☆切れキャラ”らしい。なにがこうしてこんな性格になっていくのだろう。………飼い主に似るとはよく言ったものだけど…?。
1日目はさんざん喧嘩ごっこをしては休み、またけしかけてプロレス、おにごっこ、かくれんぼ、と忙しい。明日はたいていが疲れすぎて電池が切れる。
食べ物の好み
2008.09.04 (Thu)
例に漏れずガズークスもご飯には好みがあるようだ。
本当は、ドライフードのみあげた方が猫の健康には良いと聞く。それならば、実家のポルとカツはどうなのか。未だ健在のお二人の食生活は決してお手本にはならない歴史がある。
まだ猫を飼うと言う知識が基本的に古い方針だった12~3年前の我が家で、ポルとカツはお米の残りにキャットフードの缶詰を混ぜた物をあげていた。(ようするに”ねこまんま”でいいと親は言った。)それでも喜んで食べていた記憶があるが、だいぶ経ってから獣医さんに何を食べさせているか聞かれて「猫にお米はダメです。猫は猫専用のご飯をちゃんとあげてください。」と言われて慌ててご飯を変えた。そしたらば、もう十分成長しきったと思っていたポルとカツがさらにグングン大きくなって、「あ~ご飯を間違えていたんだな」と気がついた。
今じゃネグレクトかなんて言われかねない扱いにもめげず、おかげで長生きしてくれている。
ようは、人間で言う所の、昔の人の方が体は丈夫だ…的な事か。
そんな悲惨な食生活を送った幼少期を過ぎ、今では缶詰と高級ドライフードをあれやこれや人間を振り回し好きな物を食べている。

「歯はもうないけどニャ カニかまが一番好きさね」
そんな経験を踏まえてきたもんだから、ガズークスには甘くも厳しいしつけがなされた。
ムラ食いのガズーは、とにかくご飯は何でも食べるようにはなった。
人間側も試行錯誤で、匂いを嗅いで食べない物にはふりかけをかけて食べさせる。缶詰とドライの両方をあげている。どちらも高級メーカー品ではないが、基本的にはヒドい好き嫌いはないように感じる。細かい事を言えば、缶詰は開けたてが好きだのあるけれど。
ご褒美には”シーバ”。
これが嫌いな猫はいないと思う…。
そんなガズー、今日は大人の食を一つ覚えた。
ジャン

とうちゃんとかあちゃん、貧乏だけどこれくらいは買ってあげられるのだ。これを嫌いな猫もきっといない。
「どっち食べたい?」

「こっち!!」 ガブゥ!!!!
「ま…まだまだ!!」

ふんがふんがふんが
ちなみにガズー、ムラ食いの食べ散らかしのフリフリタイプ。
トレーの意味、なし。

「はふぅ…しゅんごいオヤツだった…大人の味だお…」 ウットリ
ガズークスの災難
2008.09.03 (Wed)
そんな先日、ライアー母と妹がガズーに会いに来た。
お客さんは、家の中に入る人には”ウエルカム”。
集金の人やセールスの人には”フーーーーッ!!”。
何度か家に来る人の事はそろそろ覚えだしたようだ。みんなに挨拶はするが、態度は素っ気ない。
「いらっしゃーい」とか言ってさんざんニオイ確認はするが、(その時尻尾は”ぴーん”)納得するとプイッとしてしまう。
ガズーの妹、”ゆうな”の面倒を見ている妹には「感じわる~~~」と言われてしまう。
まだまだ当の飼い主のライアーも、ガズーの性格を一言で説明するのは難しい。
とにかく、手がかからないのは確かだ。

「だりか来た」
そんなガズーに、”デブ疑惑”をかける母。
実家のポルとカツは御歳16歳。まだまだ元気ではあるが、その歳なりの風格がある。無駄な贅肉なんかは落ち、すらりとしたベスト体型。
おそらく、ガズークスは洋猫の血が入っているし、生後2ヶ月の頃には先生の「でかくなる」お墨付き。ジャパニーズ(ロング)テイル(純日本猫だけど尻尾は長くてまっすぐ)な実家のニャンとは骨格から違うとは思うんだけど…。先月、検診に行った時にも先生に体型を確認してもらって、「大丈夫。ちょうどいいんじゃない。」と言ってもらえたのに。
「ちょっとお尻にお肉付き過ぎじゃない?」
「太ったんじゃない?」
もともと、体格のでかさは認識してもらっても、体型はまだ慣れないらしい。
ガズーの妹、ゆうなは雌なので、ふた回り以上小さいらしく、兄妹でここまで違う物かと妹は不思議でならないらしい。
そんな妹も、騒ぐライアー母には一言、
「孫のしつけには口出ししないって言ってんのについつい騒ぐババアみたいだよ。」
…なかなか言うな…妹よ…(ー~ー;)
そんなわけで、お見せしよう。
ガズークスの真の姿を。

「あわわわわわわ………」

「こっから出してくんろ」 ↑この手…(笑)
どうyo?
かなり毛の部分の錯覚があると思うんだよね。
まだまだこう見えて子猫。本当だってば!!今月でやっと1歳。少しぽっちゃりするくらいでもいいと思うんだけど?

「さっきまでかあちゃん仕事してたのにいきなりお風呂なんて!!」
突如お風呂に入れて、お風呂の中でプルプル震えていたガズー。暴れるんでもなく、騒ぐんでもない。ひたすら待つタイプ。
それでもお風呂出てから、拗ねるんでもなく、怒るんでもない。
まったく手のかからない子。

「ぼく、汚くないよ」
現在乾いたポワポワの毛で部屋中にお花畑の良い香りをまき散らしている。
シャンプーはそれなりにキャットショー向けの高いヤツを使用。
伊豆熱川旅行その2
2008.09.02 (Tue)

どっかん!二日目は嘘みたいな晴天!!
ホテルの部屋より。

二日目は 『伊豆バイオパーク』へ。
15年程前にも一度訪れたことがある。
15年前のワタシは極度の乗り物酔いで、何処へ行くにも吐き気と戦い、出来る限り車になんか乗りたくなかった。サファリパークしかり、わざわざバスに乗ってまで猛獣たちとお近づきなんて無理。遠足は行きたいけど吐くのが恥ずかしい、悲しい小学生。
15年前の自分に今のワタシを見せて安心させてあげたい。

むふふふ

なんて美しい生き物だろうと思う。
人間の為にこんな狭い檻に入れられて申し訳ない。

続いて『大室山』
500mちょいのこの山はリアルに高さを実感できる面白い山。15年前も来たけど。

ガズークスがいるのはこっちの方向。
うう…今頃一人でなにしてるんだろう…

ちょこっと『伊豆シャボテン公園』にも行ってみた。
動物全般、なんでも来いのライアー。
鳥類の中では比較的コンゴウインコが好き。南米のどこかの洞窟にコンゴウインコがたっくさん集まるんだとか。それはそれはド派手な色とりどりの。ナショナルジオグラフィックの写真で見て衝撃を受けたものです。素敵……
サイチョウの種類の鳥も好き。
なんだかコンゴウインコもサイチョウも、一緒にいると哲学的な会話ができそうで好きなのだ。あの羽の色はどうしてあの色になったのか、神様に聞いてみたい。

年に一度の家族旅行、今年は予定変更などもあったけれど、無事帰路に着けた。
ガズークスははち切れんばかりのしっぽ”ピーーーーーン!!”。
親との旅行は子供に戻ったような、どこかで張りつめてた部分を委ねても許される相手との旅行はどんなにミッチミチな予定で疲れても精神的にはオフ。家に帰ってもう一度、ねじを巻き直さないと、動かなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。
ガズークスの顔を見て、曲がりなりにも親としてねじを巻き巻きした自分がいた。
「いいこだったね ガズークス。」

「やっと安心して寝られる二…」
伊豆熱川旅行その1
2008.09.01 (Mon)
ガズークスはお留守番。(内心、ワタシは行かなくてもいいや…位に心配だった。)ごめんね。
が、今年は直前に変更が。
ライアー家の実家では8月に保護主から1匹犬を譲り受け、飼いだしていた。その子が大のカミナリ嫌い。前日に湘南は久々にものすごい雷雨に見舞われ、あげく旅行当日も雷雨の予報。
やっと新しい生活にも慣れて来たのに一人お留守番&カミナリじゃあんまりにも可哀相。
と、言う事で妹が残る事に。一人脱落。ついでにガズークスの昼間の様子も見てくれると言う事で、逆に安心して旅行に行く事が出来た。夜と朝はむぎのお母ちゃんが来てくれる。昼間は妹が来てくれる。
完璧。

行き先は伊豆熱川。雲ですっぽり覆われている。
相方…雨男だからなぁ…
頑張れば湘南からは日帰りコースの伊豆。
昔からの観光地、小さな頃から行っているのに、まだまだ奥が深い。

アカオ ハーブ&ローズガーデン
しっかり土砂降りの雨。ここで結婚式もできるそうな。


ローズガーデンなのに夏はバラの季節ではあらず。
綺麗なダリアが出迎えてくれました。個人的には血豆色(表現が猥雑)のダリアが好き。↓

ちなみにライアー、ちょっとその辺の女子より薔薇好き度合いが高く、(と言っても小物とかまで薔薇っていうタイプではなく)薔薇の名前はたくさん知っている。
ダリアも好き。花は、繊細さも持ちつつ、ダイナミックな存在感の花が好きだ。

お昼は伊豆多賀にある そば処『多賀』

毎年ライアー家の家族旅行のお昼ご飯はそばと決まっているので、各地のおそば屋に行って食べて来たけれど、ワタシ的にはここはかなり上位。

雨の止み間をぬって熱川の海で釣り。
山の上にある白い建物が宿泊する 『熱川ハイツ』

熱川ハイツは、昔々ライアーが小学生だった頃、何度か宿泊した事のあるホテル。もうかなり年期が入ったホテルだが、お風呂が広くてキレイ。伊豆周辺で遊ぶにはちょうどいい位置にある便利なホテル。フットワークというものが、人より軽過ぎる(制御装置が故障している)父のおかげで、ホテルに帰っても分刻みで予定をこなす。ライアー家の旅行とは、体力的な癒しや休むための物ではない。とことん楽しむための物。
ガズークスは今頃どうしているだろうか。
やっぱりガズークスの事を考えながら眠った。